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小さいころの記憶-1~2歳、こんな時ですら心配されない

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小さいころの記憶

覚えている中でも、古い方の記憶。3歳よりもっと前だ。といっても3歳でないとすると0歳か1歳か2歳しかないけれど。さすがに0歳ではないと思うから、1~2歳頃ということになるのだろうか。

今はもう朝なかなか起きれないけれど、子どものころってなんでかみんな早起きだ。
私は早くに目が覚めて、母親を起こそうとした。頑張ってなんとか起きてもらおうと思ったけれど、起きなかった。
頑張って呼び掛けてもなかなか起きず、私はぐずぐずして、正座した状態で両手を合わせ、その指先を下に向け、両手を太ももにぎゅっと挟んで、力いっぱい上に引き抜く、という動作をしていた。もちろん起きてほしいのに起きてくれない事に腹を立てて怒りをそこにぶつけていたのだけれど、それにしてもなんでこんな動きをしたのか、自分でもよくわからない。

そんな動作をしているうちに急に肩が痛くなった。
なんかおかしいと思った。

そこからの記憶は飛ぶけれど、その後、母親が起きてから、私の服を着替えさせようとした。でも、腕が痛くて手をあげることができない。それを母親に伝えるけれど、まじめに取り合ってくれない。
「何を言ってるの?」というかんじだった。
まだ小さくてそんなにちゃんとした言葉では伝えられてはいなかったのだろうと思うけれど、何かがおかしいこと、私の様子がおかしいことは分かっていたはずだ。

はっきりと覚えている母親の表情

その時の母親の顔が今でもしっかりと記憶に残っている。

あぁ面倒だ、という、うんざりした顔。

肩がなぜか痛くて、一体自分に何が起こっているのか分からなくて、普通に動かしたいけどでも痛くて動かせない。
怖い。どうなっているのか分からない、これからどうなるのか、このままずっと痛いのかという不安。
それを伝えても、それを心配すらしていない。それよりも、この面倒な状況を回避したい、というその様子。
なんともないよ、どうもなっていないよ、というような事を言われたと思う。どこがどうとか、病院に行ってみようかとか、そういう言葉もなければ、心配する様子は一切なかった。
ただただ、母親はうんざりした様子で私に対応していた。

それから無理やり服を着させられる時に、カクン、という感覚があってから、肩は動くようになった。
多分だけれど、肩が少しはずれていたのだろうと思う。

自分がどの服を着ていたのかもはっきりと覚えている。
赤いTシャツだった。人気のキャラクターのイラストが真ん中に大きくプリントしてあった。

1~2歳、そんな小さい頃のこんなにつらい時にすら助けてもらえない

小さいころの記憶なので、実際、大人から見たら大したことではなかったのかもしれない。
でも、自分の体がまだどうなっているのかも分からない、本当に小さいころの自分からしたら、怖くてしょうがなかった。
助けてほしかったし、寄り添ってほしかった。
自分がつらいときに、一番助けてくれるはずの人間に、そんな顔をして見られる事が、本当につらかったから、今だにこんなことをずっと覚えているんだと思う。

ずっと、こんな小さいころの記憶の中から始まって、今までずっと、母親のこのスタンスは変わっていない。
自分のしてしまったこととか、対応とか、私の気持ちを考えないといけないタイミングとか、そんなものは山ほどあったはずだ。
でも、ずっとずっと、こうだ。
私は母親に、受け入れてもらった記憶はない。

これからもずっと、一生、きっと、叶わない。

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