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学生時代の記憶-髪の毛をほどいたら怒られる

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小学校の時は髪の毛を結んでた

「長い髪の毛をそのままにするのはだらしがないからだめ」という理由で、絶対に結んでないとだめだった。絶対に朝からしっかり、きっちりとした編み込みにされた。ポニーテールもだめ。後ろを残しておねえさんみたいにするのなんか絶対にだめ。だらしがないから。

確かに邪魔にになるのはだめだと思うけど、そこまで徹底されるのはなんだったのだろう。
小学校までは本当に絶対で、いやだなんて言える状況ではなかった。

ある日、男子に髪の毛を引っ張られて、髪の毛をほどかれる

小学校低学年の時。そんなことよくある事だと思うけど、クラスの男子に髪の毛を引っ張られて、左右にふたつあった編み込みの左側がほどけてしまった。
それに気づいた瞬間、「怒られる」という恐怖から、私は大声で泣いてしまった。
その程度の事で急に泣き始めたので、まわりにいた子たちもびっくりしているようだった。

その後、先生が、左が取れてしまったけど、こんなふうに編み込みにはできないから、もう片方もほどいて、違う結び方をしてあげようか、という提案をしてくれた。
でも、それは絶対してはいけないと思った。
髪の毛をほどくなんて、私にとってはとんでもないことだった。
残っている片方までほどいてしまうなんて、あり得ない。怖すぎる。

多分みんな不思議に思っていたんだろうなと今ならわかる

あの時には自分の事に精一杯で、ただただ恐怖の中にいたので、他の人からどう思われているかとか、客観的にこの出来事について考える事なんてできていなかった。
だけど今になって考えると、どれほど私が母親を恐れていたかとか、私の行動がまわりにとってあっさり理解できるものではないんだろうなという事がよくわかる。

髪の毛をほどかれる事、それ自体が私にとってそこまで嫌な事であるというわけではない。
ただただ、それによって「母親に怒られる事」が怖い、という事なのだ。

その後

私が泣いていたからなのか、なぜだったのか忘れたけれど、その日は母親が学校に迎えに来たと思う。
担任の先生が、母親に説明していた。
「もう片方も取って、結びなおそうかと聞いたのだけど、嫌だと言うから。」
と。
結局私は、右側の編み込みはそのままにして、左だけ、そのまま結んで、左右が合わない変な髪型で一日過ごしていた。

そんな状況を見て、おかしいと思わなかったのだろうか。
なぜここまで頑なにもう片方をそのままにしたのか、何かおかしいと思わなかったのだろうか。
母親がそれに少しでも疑問を持っていたら、何かが変わっていたかもしれない。

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